初刊が54年‥古き学びに新鮮さを覚える1冊
時代の流れと共に映画界の状況も変わり、世の中を見渡し、そしてこの1冊を読み進めながらも『進化と衰退』をひしひし感じた。
著者がここまで語るにあたり、キャリアも映画に対する愛情も充分な程読者にも伝わる話である。私もあえて時間を作ってでも日常映画館へ足を運ぶ一人だから、尚更、共感得られた部分が多かったかも知れない。
映画というのも単純に『娯楽』で考えても良いと思う。だけど、これを読めばそれ以上に映画の楽しみ方を教えてくれる。読み進めてく段階で無性に映画が見たくなる心境に掻き立てられるという魅力的な1冊でもある。
初刊が相当古いですが、当初の映画状況を知る材料にもなり、今と比較したり想像働かせて読むのも面白く、又、新鮮でしょう。『こういうジャンルも見てみようかな‥』と見る映画の幅を広げてくれるキッカケにもなるでしょう。
映画を見て、そしてこちらを読んで『得』して下さい!
この本読めば得をする
映画を観るのに、ルールなんてない。でも、よりよい映画を観る為の道しるべは必要だ。 それがこの本。何千本と映画を見、自身も映画化に堪え得るような傑作小説を数々ものにした池波さんだから、先生としてはこれ以上のものはない。第一章:何を観ようかと迷ったときは 第二章:見方によってもっと面白くなる 第三章:なぜ映画を観るのかといえば たったこの三章。この中に、60年間の経験、知識、薀蓄が惜しみなくちりばめられてます。 『映画を観るということは「いくつもの人生を見る」ということだ。』 『長く映画を観続けている人は、きまってお洒落のセンスがいいものだよ。』 『総合芸術だからね。映画というのは。文学はもとより、絵画。彫刻。建築。さらに音楽が含まれている。』いろんなことをさらりと言ってのける。これは抜粋であるが、これらをすとんと呑み込ませてくれる事例、経験談、お奨め映画の数々、名シーンが随所にちりばめられている。 最後に。筆者がやはり一流の作家、一流の生活人だと思わせる一文。 『本当によくできた映画だったら、映画に励まされるとか、自殺を決意している人が再び生きていく勇気を与えられるとかいうことがあり得るわけだよ。』 >>うーーん、そうかぁ。。映画ってすごいんだなぁ。。 『だけど、何もそんな大変な目的を持って映画を観に行くことはない。娯楽でいいんだ。』 ・・すとん、と落とす。大上段に構えておいて。 で、読んでる方もほっとするわけです。 こんなご隠居、近所にいたらいいなぁ。
新潮社
味と映画の歳時記 (新潮文庫) 日曜日の万年筆 (新潮文庫) 食卓の情景 (新潮文庫) おもしろくて、ありがたい (PHP文庫) 池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫)
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